集まれ!星たち〜ひとつひとつは微かでも〜

あつぼし見上げて夜話

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第213夜「土星の耳」(2015年7月24日号)



 今夜のテーマは、今から406年前の1610年7月25日夜に発見され、3個の天体が黄道(地球の公転軌道)方向に並んでいたように見えたことから、ガリレオが「土星の耳みたいだ」と叫んだことではありません。月のクレーター、金星の満ち欠け、木星の衛星、天の川が星の集まりであること、なによりも望遠鏡で様々な天体を見たことで有名なガリレオ自身のことです。

 今頃、日没30分後くらいの宵空で西の地平線ギリギリの所に金星と木星が、南の空には月とさそり座のアンタレスの間に土星が見えていますね。もし望遠鏡をご利用できるなら、ガリレオさんの気分になってみませんか。

 新しいアルキメデス、新しいコロンブス、隠蔽の天才、科学では観察が不可欠で最も重要だと初めて説いた人物、確率算の先駆者、仮想速度(又は変位)の原理の発見者、幾何学を天空へ適用した最初の人物、鏡映文字の名人、噛みつき屋、宮廷科学者、近世最初に音響学の詳細な研究を行った人、金星の満ち欠け発見者、近代科学の父、近代物理学の始祖(創始者)、 口喧嘩屋(論争家:やかまし屋:喧嘩買い)、経度発見に関する懸賞金制度に応募したもっとも有名な人、現代のアルキメデス、恒星は視直径を持たない単なる光点であると認めた最初の人、コンタクトレンズの祖、最初の科学者、実験哲学に最も強力な駆動力を与えた人、実験物理学の祖、17世紀科学革命の中心的人物、数理物理学の創始者、世界で最初のサイエンス・コミュニケーター、楯突き野郎、天体望遠鏡の父、天文学の父、土星の耳発見者、ニュートンの先駆者、パドヴァのスターマン、一人の人間で一つの新しい装置を使って全科学を一変させた人、不倶戴天の敵、物体は温めると膨張することを温度測定に利用した最初の人、望遠鏡利用の最初の科学者(望遠鏡による天体観測を始めた最初の人)、星から来た病める使者、もう一人の造物主、山猫の(鋭い)目を持った占星術師。以上が、私が集めたガリレオさんのニックネームです。

※7月の星空のようすは、「国立天文台ほしぞら情報」をご覧ください。


プロフィール:金井三男(かないみつお)さん

 もと天文博物館五島プラネタリウム解説員。40年近くプラネタリウムの仕事を通して、天文教育・普及に努める。変光星観測家としても知られる(食変光星アルゴル極小肉眼測定回数通算380で世界記録を更新中)。その平易な語り口と、膨大な資料渉猟に基づく天文知識の豊富さで、各種メディア・講演会などで活躍中。

 「私は学者ではありませんが、科学の普及を旨とする星の解説員として、こういうときこそ、被災者の皆様をはじめ、できるだけ多く方々に、星を見ること・調べることの楽しさをお伝えし、皆様の目が少しでも夜空に向くならば、と思ってこのキャンペーンへの参加を希望いたしました。どうぞよろしくお願いいたします」。